人事労務
1.人事労務コンサルティングのコンセプト
ベンチャー企業、中小企業の経営者の方から「業績は良くなかったが、社員は一生懸命やっているので、賞与は出さなければ・・・」というお話をよく伺います。現在の厳しい経営環境では、そのような意識では企業経営は困難になっていくと断言できます。
また、世の中で注目されている成果主義、職能資格制度などは大手企業に導入している制度で、巷であふれている書籍等は大手企業に焦点をあて中小企業向けにアレンジしたものが多く、それらの制度をベンチャー企業や中小企業に導入しようとしても構築・運用が難しいと言わざるを得ません。
ベンチャー企業、中小企業では、
- 人事部はなく、社長が人事部長を兼任し、従業員は何でもこなす動きをし、そして、社長は従業員一人ひとりの力量、貢献度、勤務態度を把握している
- 管理職は機能せず、人を育てる風土、仕組みがない
そんな企業が多いのではないでしょうか?
そこで私どもは、
- シンプルに運用できる制度を構築し、
- 経営者の考え方(理念、事業計画)を分かりやすく従業員に伝え、共有化し、
- 従業員の貢献度、能力開発度を賃金にリンクさせ
- 従業員の意欲を引き出す
をコンセプトに制度設計を行います。
2.制度設計手順
Step1 現状把握
まず、企業の今後とるべき施策、営業戦略、商品戦略を伺い、どのような人事制度が最適か検討します。
現状把握のための戦略診断の一部抜粋
Step2 人事制度に関する方針決定
ベンチャー企業、中小企業の経営者は、
ゆえに、
- 原則、経営者の頭の中にある賃金体系を基準に制度を構築するのが好ましい
- 経営者の考える賃金決定基準を人事制度として検討し、
- 経営者の考え方、理念、事業計画からいつも従業員に言っていることを人事考課制度の中に組み入れる
Step3 人事制度設計・構築
賃金は保有能力ではなく、仕事や貢献度に対して支払います。
経営者の頭の中にある、仕事のレベルを鮮明にし、
- 仕事のレベルの数とその遂行基準
- レベルごとの賃金の金額幅
- 経営者の考えを具現化した人事考課表
を人事制度として設計・構築します。
Step4 業績連動型の賞与制度の制度設計
会社の利益と従業員ごとの貢献度がリンクする業績連動型賞与制度の設計を行います。
Step5 目標管理制度の導入
3.人事労務コンサルティングメニュー
- 成果主義人事制度の見直し
- 適格退職年金制度廃止に伴う、新退職金(退職年金)制度への移行
- 人事評価(考課)制度の導入・見直し
- 目標管理制度の導入・見直し
- 報酬制度の設計・見直し(給与、賞与、インセンティブ、非金銭的報酬プランなど)
- 動機付け施策の企画
- 最適な人材構成の企画、人員採用および配置計画立案
- 人事制度の運用時の課題・問題点の解決